診療科目

整形外科

首や腰の痛み、手足のしびれや痛み、肩こりや膝などの関節痛、骨折や捻挫などのケガなどの症状は、整形外科の専門分野です。

背骨・手・足など全身の運動器官の病気や外傷の治療は、単に病気やケガを治すだけでなく、運動機能を元の状態に回復させることが目的です。

元の状態に可能な限り機能を回復させる為に、リハビリテーションをおこないます。

リウマチ

関節リウマチは、手足の関節が腫れて痛みが生じます。

朝、こわばりが強く、動かしづらくなるのも症状のひとつです。

関節炎が持続し、関節の障害が進行すると、機能障害を引き起こす可能性があります。

リウマチの原因はいまだよくわかっていませんが、免疫異常によって生じると考えられています。
日常生活が困難になる事もありますが、治療方法が発達した現在では、発症以前と変わらない日常生活を送れるレベルまで改善できた方も増えています。

リウマチが疑われたら、様々な検査をして診断し、診断が確定した後も、治療薬の効果や副作用を診るために定期的に血液検査などでチェックする必要があります。

リハビリテーション

痛めてしまった部位の機能を改善し、以前の生活に戻っていけるようにするのがリハビリテーションです。

現在は6名のテラピストが外傷後の機能回復、肩・膝・腰・足などの変性疾患に対する拘縮解除のリハビリや筋力強化の運動療法を行っています。関節リウマチやその類縁疾患による体力減退、機能障害に対して、機能回復を目指した運動療法にも積極的に取り組んでいます。

加齢に伴うロコモティブシンドローム、運動器不安定症に対してバランス感覚の再獲得や筋力増強を行うことで歩行機能を改善する運動療法を行っています。

運動療法を行うに際して歩行運動器(トレッドミル)やエアロバイクでウォーミングアップを行っていただくことも可能です。

体の痛みを緩和させる物理療法として、低周波治療器、ホットパック、ウォーターベッド、フットポンプなどを設置しています。

骨粗鬆症

骨粗鬆症(骨そしょう症)とは、骨の量が減ることで 骨が弱くなり、骨折をおこしやすくなる病気です。
骨が弱くなっているので小さな衝撃でも耐えきれずに骨折する事があります。
当院では最先端の全身型X線骨密度測定機(DEXA)で患者様の骨密度を正確に測定します。
DEXAと血液検査の結果から患者様に最も適した治療法をご案内いたします。
寝たきりのかたに薬の治療を行っても骨密度が上がりにくいことがわかっています。骨粗鬆症の患者様には適度な運動で骨に負荷を加えることが必要です。
当院では定期的な運動を指導実践しています。
※DEXAによる骨密度測定は予約制で行っています。

骨密度検査依頼書(エクセルデータ)
骨密度検査予約票(エクセルデータ)
受診する皆様へ(PDFデータ)
各医療機関の皆様へ(PDFデータ)

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当院からのメッセージ

関節リウマチ

20年にわたり東北大学病院や東北労災病院で関節リウマチの患者さんの治療を行ってきました。
その経験を生かして、薬によるリウマチのコントロールに加えて、装具療法や近隣の提携病院で手術療法を行うことも可能です。

 

ロコモティブシンドロームと運動器不安定症

日本整形外科学会では、加齢にともない筋肉、骨、関節の体の3つの部位に支障をきたし、日常生活が困難になり、悪化すると、要介護・寝たきりになる現象をロコモティブシンドローム(略称:ロコモ)と定義しました。

その中でも、当院では高齢化にともなって運動機能低下をきたす11の運動器疾患(*) または状態を診断し、バランス能力 および移動歩行能力の再獲得を目指して、薬、注射、リハビリによりバランスよく治療していくことを目指しています。

 

(*)高齢化にともなって運動機能低下をきたす11の運動器疾患または状態

  1. 脊椎圧迫骨折および各種脊柱変型(亀背、高度腰椎後弯・側弯など)
  2. 下肢の骨折(大腿骨頚部骨折など)
  3. 骨粗鬆症
  4. 変形性関節症(股関節、膝関節など)
  5. 腰部脊柱管狭窄症
  6. 脊髄障害 (頚部脊髄症、 脊髄損傷など)
  7. 神経・筋疾患
  8. 関節リウマチおよび各種関節炎
  9. 下肢切断後
  10. 長期臥床後の運動器廃用
  11. 高頻度転倒者

リハビリ

器械によるリハビリに加えて、腰痛や肩痛などに対してストレッチや筋力トレーニングなどの運動療法を積極的に取り入れております。
またご自宅でも継続可能なように体操の指導も行っております。

 

入院・手術が必要と判断され、手術をご希望される患者様には、連携する病院にて手術を受けていただくことができます。
当院院長の小倉は東北公済病院の登録医・連携医となっています。開放型病床を活用して、病院に入院していただき、手術は院長が執刀することが可能です。
手術が決まりましたら連携する病院にて、手術・麻酔のための検査を受けていただきます。
入院中は小倉整形外科と病院の主治医が連絡を取り合って治療にあたり、退院後落ち着いた段階になれば当院で経過を見せていただきます。
もちろんご自宅近くの病院やその他ご希望の病院に手術の目的で紹介することも可能です。

Q&A

患者さんからよく聞かれるご質問について、簡単にまとめましたのでご覧ください。

Q1. 美容整形外科や接骨院との違いって何ですか?

A.美容整形外科は、その言葉のとおり、美容を目指した”見た目”を専門とした診療科の事を指します。
その為、一部、形成外科に含まれている事もあります。
接骨院は国家試験資格の柔道整復師が治療にあたる訳ですが、柔道整復師は医師ではありません。
もちろんレントゲンや薬を出すこともできません。
整形外科は、骨折や脱臼、腰痛、肩こり、関節痛、手足の痺れなどに対し、主に機能的な改善を目的とした治療を行っています。

Q2. 骨を強化したいんですが。

A.骨を強化するには、適切な食事と適度な運動のバランスが必須です。
基本的にはカルシウムを豊富に摂取する事、習慣的に軽い運動を心掛ける事、日光浴をする事などがよいとされています。
逆に、タバコや糖分の取りすぎはカルシウムを減少させてしまいます。
生活習慣の改善が強い骨をつくるには必須条件となります。

Q3. 骨折はどれくらいの期間で治るのでしょう?

A.発育期である子供の時ほど治る期間は早いです。
一般的には骨折してから最低6~8週間はかかります。
骨折を治すには、しっかりと固定することが最も重要です。
固定の仕方としては、外側からの固定や内側からの固定があります。